イラクのシャハリスタニ石油相(シーア派)は5月2日、石油収入の配分などを決めた石油法案を国民議会に送付したと言い、「今月末までに立法化することで各政党と合意している」と成立の見通しまでつけ加えている。
5月9日、イラク訪問中のチェイニー副大統領は、「もしイラク政府が夏の終わりまでにこれらの『基準』を受け入れないなら、ブッシュのイラク政策に対する議会の支持は崩壊するだろう」と苛立ちを表明している。
イラクの閣議はすでに2月に石油法案を承認し、舞台は議会に移るはずだったのが、今もって難航している。もっとも激しい反対の声は「ストライキに入る」と警告している石油労働者の抵抗である。
石油労組連合の指導者イマド・アブドル・フサインは言う。「石油はイラクの主権、イラクの唯一の財産だ。石油がイラク国民を統一する。これを外国投資家に渡すなら、それは主権を奪われると言うことだ」と。
チェイニー副大統領