7月23日付『東京新聞』は、「実態隠す政府」「米兵中心に1万人空輸」という見出しで、航空自衛隊が昨年7月、バグダッドに乗り入れて間もなく1年、「人道復興支援が中心」という政府の説明とは食い違い、「米兵のタクシー」(隊員)となって、すでに運んだ数は1万人を突破したと報道している。
小牧基地(愛知県)から派遣されているC130輸送機は、クウェートを拠点にバグダッドなどイラクに週4、5回運航している。この他に、国連用は北部アルビルまで週1便で、その便にも経由地のバグダッドで米兵が乗降する。貨物室が米兵で「満席」(60人)にもなるという。
政府見解ではバグダッド空港は「非戦闘地域」となっているが、自衛隊員は「飛ぶ日には自室に遺書をおいていく」という。「離陸前の待機中、機体のすぐ上を複数の迫撃砲弾が飛んだ」「飛行してきたばかりのルートを着陸直後、ミサイルが通過した」。被弾の可能性がもう紙一重に迫っていると言えよう。